葛飾北斎オンラインミュージアム@大英博物館
mapuです。
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今日のアート
大英博物館は3日、江戸時代後期の浮世絵師、葛飾北斎の未公開作品103点を収蔵したと発表し、オンラインで公開を始めました。
発表によりますと、これらの作品は1829年に「万物絵本大全図」という本の挿絵として描かれましたが、本自体は出版されなかったということです。
その後、作品は日本の美術品の収集家として知られるフランスの宝石商が所有し、1948年に競売にかけられたあと、フランスの個人収集家が所有していたとみられていて、去年、フランスのパリで見つかったということです。
北斎がこれらの作品を描いたのは、代表作の「富嶽三十六景」を手がける2年ほど前で、当時の創作活動は妻の死や脳卒中などの影響で活発ではなかったとされています。
これについて、大英博物館は「北斎のキャリアの転換点で、実際には新たな創造性を発揮していたことを示している」として、作品の発見が北斎の生涯を見直す契機になる可能性があると指摘しています。
作品は、オンラインで誰でも鑑賞でき、将来的に大英博物館で展示される予定だということです。引用:NHKニュースより
数々のフランスの印象派画家たちにも影響を与えた、浮世絵。
その中でも世界的に有名な北斎の未公開作品、
またまた外国人がコッソリ持ってたのが見つかったなんて。。
世界には、
日本のもっともっと素晴らしいものが
存在してるのかもしれませんね。
白黒の明快なコントラストに鮮やかな色彩をまとった浮世絵は、260年以上も続いた天下泰平の世ならではの開放感にあふれ、明朗闊達な江戸庶民の気性と当時の社会風俗が生き生きと描かれています。
その浮世絵が1867年にフランス・パリで開催された万国博覧会へ出品され、当時のヨーロッパで浮世絵に代表される日本の伝統芸術の一大ムーブメントが巻き起こるのです。いわゆる「ジャポニズム」です。
なにより大きなショックを受けたのはヨーロッパの若い芸術家たちでした。
いつの時代もそうですが、若い芸術家は伝統的なものに対して反発し、そのエネルギーが次の新しい芸術を生み出すいわゆるカウンターカルチャーへとつながってゆくものですが、
後に「印象派」と呼ばれる、パリの若い芸術家たちもそうでした。それまでヨーロッパでは絵画といえば、戦争画や宗教画、貴族の肖像画ばかり。
彼らは皆、サロン絵画の古臭いセンスに飽き飽きしていて、常に息苦しさと新しい芸術への飢餓感を感じていました。そこで出会ったのが日本の浮世絵です。
庶民の日常をのびのびと描く浮世絵の自由な画風や明るい色彩、大胆な構図は大変な驚きだったのです。
「こんな表現があったのか!」と。
皆、夢中になって浮世絵に飛びつきました。
葛飾北斎は1760-1849年、江戸時代後期に活躍した浮世絵師。
生涯現役で代表作が「富嶽三十六景」という46図の版画シリーズです。
こちら70歳過ぎてからの作品、
ということは、ニュースの未公開作品はその前につくられたものですね。
30回も名前を変え、90回も生涯で転居した変わり者。
でも、この時代は今より疫病も戦も多い激動の世の中、
長生きした北斎は非常に健康だったのでしょう。
日本文化、恐るべし。前回は歌川広重をご紹介しました!
印象派画家を「目からウロコ」にした浮世絵は
まだまだ、現代の我々をも魅了してくれます。
ところで、大英博物館といえば、
20年ほど前のことです。。
ミイラやエジプトの展示がこれでもか!っていうほどあって、
海外旅行初心者の田舎者たちは
この目に焼き付けようとゆっくりじっくり見ますよね。
間もなく閉館時間になり追い出された記憶が。
(ちなみに、パブも11時にはカンカン鐘を鳴らし、
イスをあげてお客を追い出すのにびっくり)
後にエジプトカイロのピラミッド訪問。
感激しながら中に入り・・
すっからかん・・へっ??
「そうか、イギリスがちゃっかり根こそぎ持って行ったんやね!」
と納得(笑)
豪雨、台風に気を付けて、
また新しい一週間を。