確信を持って「目覚めなさい」石岡瑛子のデザイン
mapuです。
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今日のアート
「石岡瑛子」展@東京都現代美術館
圧倒的な石岡瑛子デザインの体感
人間の身体の躍動感を根源に宿しつつ、「赤」をキーカラーとし、視覚的なインパクトとエモーションを併せ持つ石岡瑛子の仕事を、現在進行形のクリエーションを体感できる、熱量の高い展覧会として提示します。
アカデミー賞を受賞した『ドラキュラ』(1992)や、『落下の王国』(2006)、『白雪姫と鏡の女王』(2012)、オランダ国立オペラ『ニーベルングの指環』(1998-1999)など、ハリウッド・アカデミーをはじめ世界各国のアーカイブから集められた衣装展示も必見です。
Timeless, Original, Revolutionary…
時代を切り拓き、境界を横断していくクリエーションの力
前田美波里を起用したデザイン史の金字塔とも言うべき資生堂のポスター(1966)や、1970-80年代のパルコの広告などの一連の仕事において、石岡瑛子は、解放された女性像を提示し、東洋と世界の諸文化を対照・混合させながら、新しい時代を切り拓いていきました。1980年に海外に拠点を移してからは、「サバイブ」を口癖に困難に立ち向かい、あらゆるデザイン領域に挑戦していきます。
Miles Davis - Tutu (That's What Happened - Live In Germany 1987)
彼女の代表作「マイルス・デイビス」のアルバムジャケット
ジェンダー、国境、民族といった既存の枠組みの刷新、新しい生き方の提案を、ヴィジュアルな言語から社会に投げかけた石岡瑛子。
グラフィック、エディトリアル、プロダクト等のデザインを通して、1960年代の高度経済成長期から80年代に至る、消費行動を通した日本大衆文化の成熟を辿る。
時代をデザインしつつ時代を超越しようとする姿勢は、その後の彼女の展開を予言するものとなる。
大好きなデザイナー石岡瑛子(1938年-2012年)
80年代、化粧品のCMが女優の登竜門だったころ。
どのヴィジュアルも
心にグッと突き刺さって印象深い。
コピーライターも全盛期の時代。
幾千も流した血と汗をきれいにふきとり、
表面的にはクールで洗練されていた作品ばかり。
SURVIVE – EIKO ISHIOKA
上記と同時期にこちらのギャラリー展も↓
SURVIVE – EIKO ISHIOKA/石岡瑛子 グラフィックデザインはサバイブできるか
会期|前期 2020年12月4日(金)〜2021年1月23日(土)、後期 2021年2月3日(水)〜2021年3月19日(金)
会場|ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)
住所|東京都中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル1F、B1
時間|11:00〜19:00
休館日|日曜・祝日、12月28日(月)〜2021年1月5日(火)
料金|無料
Tel|03-3571-5206
www.dnpfcp.jp/gallery/ggg
この展示会は石岡瑛子のデビューから1980年代のニューヨークへ渡るまでの日本の仕事に焦点を当てます。前期は資生堂やパルコなどの広告キャンペーンの名作を中心に、後期は映画や演劇のポスターを始め、今まであまり見る機会がなかったグラフィック・アート作品なども厳選してご紹介します。
生前、石岡がマントラのように唱えていたことば、「ORIGINARITY」、「REVOLUTIONARY」、「TIMELESS」。半世紀近い時を超えてなお、これら石岡瑛子の革命的な創造精神の破片は、私たちの心を激しく揺さぶりながら、確信を持って「目覚めなさい」とささやいています。
北京オリンピックやシルク・ドゥ・ソレイル。
民族、時代、性別、地域などの属性を超え、
「ボーダレス」を表現した彼女の衣装デザイン、
サイコーにかっこいい。
もし彼女が生きてたら、
今のコロナ禍、アメリカの政治やオリンピック問題をどう捉えてたのか。。
彼女の作品が、奇しくも今、
現在の私たちにメッセージを投げかけてるようです。
変化の時代はだれもが苦しいもの。
でも、すぐ走れるようにしておこう、
そんな気持ちになります。
遅くなってしまいました・・お早めにお運びください!
東京都現代美術館の方は2/14まで。